立石 郁子

たていし いくこ


あなたが今作ろうとしてる器はいつ誰がどんな場面でどのようにして使うの?

大分での美術専攻科時代、長崎県窯業試験場で開催された学生陶磁器デザイン試作研修に参加した際、特別講師の森正洋氏から言われたのが上記の言葉です。

焼き物を完成するには多くの材料と設備と時間と手間がかかり、

焼きあがり、大切に扱っていただけたら

それは...10年以上、

20年以上...100年200年...

 

ずっと

その器はこの世界に残ることになる


ただ何となく作りたかったから...

では許されない。

 

陶磁器製造デザインの難しさ、肥前地区の窯業の厳しさ、関係者のあたたかさ、多くを長崎県波佐見町で学ばせてもらいました。

 

翌年の春、有田に来て、学生を続け、社会人になった今でも

私の原点となってます。

 

有田に来て35年

いまだに満足できないものを焼きあげてしまっては

落ち込んだり反省したり

その連続です。

 



誰のために?


父が亡くなり、生前に骨壺の準備をしてなかったことを悔やみました。

 

足腰が弱り、施設にいる父にコロナで面会もままならない時

「もっともっと長生きしてくれるはず、骨壺なんて準備する必要ない」と言い訳してました。

 

元気なうち、まだまだこれから人生を楽しんでいる時に、父の好きな言葉など絵付けして

健康や長寿を願って父の人生を豊かにする骨壺の絵付をしておけばよかったと思います。

 

生前骨壺準備のお手伝い、陶磁器製造業に携わった私にできる精一杯の気持ちを込めて。

長寿を願って早め早めの準備。これからの課題です。

 



 

器作りで何ができるか

 

おいしい食卓のため

明るい暮らしのために

元気で生きていくために

 

今の自分にできることは何だろう?

今、あの人のため

準備できるものは何?

いつも問いかけています

 

よろしければご意見お聞かせください

 

メールお待ちしております worinas@yahoo.co.jp

 


Ikuko Tateishi

立石 郁子

 

1964年 福岡県豊前市生まれ 

福岡県立築上中部高等学校卒

1985年の夏 長崎県学生陶磁器デザイン試作研修に参加

中学校美術教諭免許取得

大分県立芸術短期大学美術専攻科生活芸術専攻修了

佐賀県立有田窯業大学校陶磁器科卒

1991年㈱香蘭社赤絵町工房入社

現在㈱香蘭社勤務(美術品事業部製造課主任) 

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